震災の影響で花火大会が中止になった鎌倉で、市民らによる自主企画の花火大会が予定されている。7月30日(土)に由比ガ浜海岸で行われるそのイベントは「鎌倉大線香花火大会」。花火は各自で持ち寄るのがルールだ。
きっかけはツイッター
「鎌倉大線香花火大会」の企画はインターネットの文字投稿サイト「ツイッター」から持ち上がり、広がりをみせた。
7月に予定されていた鎌倉花火大会の中止発表後、ツイッター上には、「残念がったり、不満を語る意見が見られた」(長内香織さん)という。長内さんは今回の実行委員長を務める。その中で「それなら誰かに頼るのではなく、花火大会を自分たちでやってみれば」という長内さんのつぶやきに共感する人たちが次々と現れ、実現にこぎつけた。
大会の実行委員は長内さんを含め5人。これにボランティアスタッフとして約30人が参加している。委員の一人である庄司愛さんは「鎌倉在住の会社員たちを中心に、それぞれの得意分野を活かしながら、役割分担をしている」と当日に向けた準備について語る。
「自分たちで考えて行動する」
今回の「鎌倉大線香花火大会」では、通常の花火大会と異なり、主催者が打ち上げた花火を眺めるのではなく、参加者たちが自分で線香花火を持ち寄る。砂浜を汚さないように、終了後のごみもすべて自分たちで持ち帰ることもルールとしている。そこに込められているのは「自分たちで考えて行動する」「自分たちで楽しむから後始末も自分たちで」というコンセプト。また、当日は実行委の趣旨に賛同した、市内の僧侶たちによる、震災犠牲者への読経も予定されている。
同実行委では「震災被害や原発不安、犠牲者への哀悼の意などを込めて、同じ時間を共有できれば。また、当日に会場へ来られないという人も、場所は違っても同じ時間に想いをひとつにすることができたら」と語る。「鎌倉大線香花火大会」は由比ガ浜海岸で午後8時から(9時終了予定)。
詳細は大会のホームページhttp://730kamakurahanabi.wordpress.com/からも確認できる。また、平塚市でもネットから市民の声が高まり、平塚八幡宮で29日(金)同様の花火大会を予定している。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|