鎌倉のイメージを鮮明にしたいとの思いで始まった「鎌倉芸術祭」が今年で6年目を迎える。本日23日(金・祝)午後4時からは、北鎌倉の浄智寺で、出演者をはじめ市民を対象とした前夜祭が行われる(小雨決行)。
本日の前夜祭では、浄智寺の境内にミニステージを設け芸術祭参加アーティストの出演をはじめ、地元商店による屋台が並ぶ。また、東日本大震災の被災者に向けた彼岸追悼法要も予定する。事務局では「芸術にふれながら楽しい時間を共有できれば」と参加を呼びかけている。
芸術祭の開催期間は10月1日(土)から11月27日(日)で、市内15のイベントで構成される(ほか4関連イベントあり)。会場はすべて市内の寺社。内容は、クラシックから和太鼓に雅楽などの音楽をはじめ、鎌倉彫や陶器の展示会に香席、朗読、落語などと幅広い。
主催の(財)市芸術文化振興財団と同芸術祭実行委員会(松本淳委員長)では、今回、「さらなる鎌倉らしさの追求」と「舞台となる寺社の積極参加」を掲げており、実行委8人全員が神職や僧侶と、鎌倉ならではの陣容。事務局は旧里見弴邸の西御門サローネに置く。
そもそもこの芸術祭は、メインイベントを設けるものではなく、開催の趣旨に賛同し、また主催者が認めたプロのアーティストが市内寺社で開くイベントの総体をいう。
事務局によると、今年は東日本大震災の影響で準備が遅れ、本格的に始動したのは6月ごろだという。そのため、当初計画していた公募展は延期となった。一方、震災復興支援として10月9日(日)には鎌倉宮(二階堂)で、宮城県石巻市から関係者を招き国重要無形民族文化財「雄勝法印神楽」の公演も行う。
芸術祭の会場となる寺社は次の通り。建長寺・円覚寺・浄智寺・鎌倉宮・覚園寺・明王院・妙本寺・長谷寺・極楽寺。問【電話】0467・23・7477事務局。
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