神奈川県の「津波浸水想定検討部会」は今月17日、東日本大震災を受けて再検証してきた津波の想定規模を発表した。鎌倉市では最大14・4mと、これまでの5m想定の3倍近い規模となっている。この発表を受け市総合防災課では、「想定図などを作成し、情報提供に努めたい」としている。
県の検討部会では、被害が大きかったとされる江戸時代の「元禄」や「慶長」の地震なども対象に検証したという。マグニチュード7・9だったとされる「慶長地震」をモデルにした場合、鎌倉市においては、津波の高さが最大で14・4mになると想定した。
震災前の想定では、鎌倉市において南関東地震による5m規模の津波となっており、今回の結果は、その予想をはるかに上回る規模となった。
県流域海岸企画課によると、今回の検証結果を反映させた「浸水区域想定(素案)」を今月中にも発表し、県内の沿岸市町をはじめ県民に公開し、来年1月いっぱい意見を募るとしている。
今回の発表を受け市総合防災課では、「14m想定の具体的な場所が明確ではないが、今後は一層、避難訓練などを強化するとともに、海抜データや避難所など、具体的な想定図を作成し情報提供に努めたい」と話している。
正式なハザードマップは、今回の浸水区域想定が確定する今年度末を待って、来年度に作成する予定となっている。
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