鎌倉学園中学校・高等学校(竹内博之校長)が今月22日に創立90周年を迎えた。その記念の同窓会が19日に建長寺内宗務本院で行われた。当日はあいにくの雨天にもかかわらず、約200人の卒業生らが母校を訪れた。
同窓会は2年に1度開催されており、今回で36回目を数える。今年がちょうど開催年にあたり、節目の90周年と重なった。同校によると、建長寺が会場となるのは極めて珍しいという。
当初予定されていたキャンパスツアーは雨天中止となったが、学園理事長でもある建長寺の高井正俊宗務総長の講話「鎌倉男子の育て方」、同窓会の会議報告などの総会が行われ、夕方からは懇親会が開かれた。
懇親会では冒頭に、同校音楽部の生徒による演奏が行われ、続いて代田雅夫同窓会会長、竹内校長、同校OBの松尾崇鎌倉市長が挨拶。同高校の野球部一筋で指導した武田隆前監督の紹介も行われた。
出席者らは、会が進むにつれ、同じ学び舎で過ごした仲間との会話に花を咲かせた。
取材に対し代田会長は「90周年は通過点。100周年記念事業を目標に母校に恩返しをしなくては」と話し、竹内校長は「本校は、今では神奈川でも有数の男子校として評価されている。進学だけではなく人間形成にも力を注いでいきたい」と今後に向けての思いを語った。
同校は、建長寺を母体に1921年に鎌倉学園中学校として設立認可を受けた。戦後に新制中学校認可、高等学校の設置認可を受け、75年に現在の「鎌倉学園中学校・高等学校」に校名を変更。「礼義廉恥」を校訓に、「文武両道」を教育モットーとしており、昨年度までに約2万4千人を輩出している。
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