目前に迫った大型連休、鎌倉は多くの来訪者でにぎわいを見せることが予想される。そんな観光都市鎌倉。市は、今年度予算に鎌倉の観光推進を目的とした新規事業(200万円)を盛り込んでいる。国内外の旅行関係イベントに出展するなど、一般の消費者をはじめ海外の旅行業者などへの売り込みに力を入れる。
市は、国内向けの観光事業として、旅行を愛好する一般消費者を対象に、9月に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「旅博(一般社団法人日本旅行業協会/JATA主催)」に参加する。昨年は、同博出展に200万円の予算を充て、4ブースを設置し「静の舞」などを披露。来場者のアンケートなどで反応を確かめ、一定の効果が得られたという。今年は110万円に縮小している。
また、池袋サンシャインシティをメインに11月に行われる「旅フェア(特例社団法人日本観光振興協会主催)」にも出展を予定しており、国内消費者に向け直接鎌倉の魅力を訴求する。
海外向けのPRには、マーケットとして将来性のある中国で開催される観光展に、市観光協会の職員が参加予定。中国からの観光客誘致をねらう。
また、初参加の「トラベルマート(観光庁主催)」では、世界各国から集う300を超える旅行業者と、市内観光事業者とのマッチングを図る。
そのほか、2010年度から民間の旅行業者に、新たな観光資源の調査やマーケティングを委託し「みんなの鎌倉遠足」と題して作成した旅行商品を、引き続き流通させる方針。今年度以降の委託先を広報などで募ったが旅行業者からの応答がなく、市観光協会に委託する運びとなった。予算の50万円は同協会の旅行業登録費用などに充てられる。市は、商品流通の支援を行い、市内への来訪客や宿泊客の増加を図るねらいだ。
市は、第2期観光基本計画(前期06年度〜10年度、後期11年度〜15年度)の中間見直しにおいて、初めて旅行者誘致のためのプロモーション事業を盛り込んだ。世界遺産登録を視野に入れた対応や、市内外の観光客が安全・安心に旅行できる仕組みづくりなどを強化していく。担当者は「行政・企業・市民が観光という経済活動をどう運営・持続していくかが課題」と話した。
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