神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2012年6月29日 エリアトップへ

第94回全国高校野球選手権神奈川大会の始球式の投手を務める 堀江 幹夫さん 甲子園出場経験をもつ当時の藤沢商業(現・藤沢翔陵)エース 56歳

公開:2012年6月29日

  • X
  • LINE
  • hatena

あの夏の思い出を胸に

 ○…現役時代は183cmの長身から投げ下ろす速球と鋭い変化球を武器に活躍。ストレートの球威もさることながら「カーブには自信がありました。まともに打たれたことはないんじゃないかな」とマウンドでの勝負の日々を懐かしむ。高校卒業後は日本鋼管(現・JFEスチール)野球部の主力投手として12年間プレー。都市対抗野球大会優勝など多くのタイトルを手にした。現役引退後は同社で仕事に専念。現在は関連企業の(株)谷テックで営業課長を務める。

 ○…1973年の第55回全国高校野球神奈川大会は、春の選抜大会全国優勝の横浜高校が大本命。藤沢商業の快進撃は「無欲の勝利」と評されたが「実は大会前に高熱を出してしまって。『エースがこの調子じゃ先を見る余裕はない』とチームが開き直ったのが良かったのかも」。熱が下がった後も投球の調子は戻らず苦戦を強いられたが、1点差や延長再試合などの激戦をチーム一丸で勝ち抜いた。「準決勝からはようやく腕が振れるようになった。勝つごとに成長するチームでした」

 ○…「面白いもので、野球は勝ちを意識するとダメなんですね」と振り返るのは、甲子園2回戦の盛岡三(岩手)との戦い。「初回にウチの一番打者が右中間に完璧な三塁打。『これは大量点で勝てる』とみんな思ってしまった」。ところが、安打は出るものの得点には至らず、結局スクイズで喫した1点を取り返せず惜敗。「あの夏があったから今の自分がある。大きな財産です」と噛みしめる。

 ○…球児には真正面からの真剣勝負を期待する。「一生懸命プレーすることが応援してくれる人への恩返しになりますからね」。いまは大舞台に向けキャッチボールで肩を作る毎日。始球式のマウンドには藤沢商業当時のユニホームで上がる。「お世話になった人たちに元気な姿を見せたい。野球人生の集大成にできれば」と笑顔を見せた。
 

鎌倉版の人物風土記最新6

松原 駿吾さん

鎌倉青少年会館のリニューアル実行委員を務める

松原 駿吾さん

鎌倉学園高校 15歳

4月19日

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

佐々木 卓栄さん

大船警察署長に就任した

佐々木 卓栄さん

市内在住 55歳

3月29日

伊藤 大晴さん

今季から鎌倉インテルの主将を務める

伊藤 大晴さん

横浜市在住 23歳

3月22日

田原 充さん

「鎌倉市障害者二千人雇用センター」のセンター長を務める

田原 充さん

腰越在住 50歳

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook