神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2012年7月27日 エリアトップへ

深沢高校ライフル射撃部 いざ全国大会へ ビーム・ライフル団体で県連覇

スポーツ

公開:2012年7月27日

  • X
  • LINE
  • hatena

 県立深沢高等学校(吉川勝啓校長)の男子ライフル射撃部が、明日28日から広島県で開催される「第50回全国高等学校ライフル射撃競技選手権大会」に、ビーム・ライフル神奈川県代表として出場する。同校は5月に行われた神奈川県予選会の団体戦で優勝、個人戦でも井村祐二さん(3年)が2位に入り、団体・個人の両方で全国大会へ臨む。

 ビーム・ライフルは、10m離れた位置から光センサーが仕掛けられた直径46㎜の的を、光線銃で狙う競技。的の中心部分に命中すると10点で、中心から離れるにつれて得点が低くなる。1人60発を撃ち600点満点の合計で競われ、60分以内に撃たなければならないなど、細かなルールが定められている。

 団体戦は1チーム3人の総得点で争う。深沢高は、5月13日に行われた全国大会の県予選会に井村さん、徳見眞之助さん(3年)、三浦雅功さん(2年)のチームで出場。参加8校中トップの1718点で見事優勝し、1校のみが進める全国大会への切符を手にした。 同校は昨年の団体戦で初優勝しており、同大会連覇を達成。また、個人戦では井村さんが参加75人中2位となり、上位5人の全国大会出場枠に入った。

 全国大会は明日から31日(火)まで、広島県安芸太田町のつつがライフル射撃場で行われる。昨年は、同校は団体・個人ともに上位に食い込めなかった。今大会に向けて3人はそれぞれ、「団体8位入賞、個人では9月のジュニアオリンピックの出場権が得られる30位以内に入りたい」(井村さん)、「大会を楽しみたい。590点を目指す」(徳見さん)、「3年生の足を引っ張らないようにする。来年に向けて全国大会を肌で感じたい」(三浦さん)と抱負を語った。また、同部顧問の普川芳昭先生(40)は、「団体での8位入賞」を目標に掲げた。

技術の伝承と切磋琢磨

 現在17人(男子13人、女子4人)が在籍し、普段の練習は校舎内の社会科教室で行っている。私立では射撃専門棟が整備されている学校もあるという。深沢高の選手は「特にライバルはいない。相手は数字なので、自分との戦い」と話す。

 「40発連続8点以下を出さなければ上がり」「10点を連続20回」など、毎日練習メニューを自分たちで決めている。普川先生によると「経験者はおらず、ライフルを始めたのは全員高校に入ってから」とし、「特別な指導はしていない。先輩やOBに教わって、後は個々の独学。互いに競い合い、切磋琢磨している」と話した。

 部員らは「集中力と忍耐強さがついた」と話す。「緊張は敵。心臓の鼓動で狙いが外れることもある」という。部員らは「卒業しても、環境があればライフルを続けたい」と話した。銃刀法改正でエアライフル規制が厳しくなり、ビーム・ライフルの競技者数は増加傾向にあるという。
 

鎌倉版のトップニュース最新6

松岡選手、プロ転向目指す

松岡選手、プロ転向目指す

テニス 世界ジュニアで8勝

4月19日

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

鎌倉駅で観光案内、滞留抑制

4月19日

官民連携で孤独、孤立対策

「つながり」創出へ仕掛け

官民連携で孤独、孤立対策

プラットフォーム創設

4月12日

深沢高、最後の入学式

深沢高、最後の入学式

3年後に藤沢清流と統合

4月12日

「ケアラー支援条例」施行

鎌倉市

「ケアラー支援条例」施行

学校の相談員増や啓発も

4月5日

「鳩スタ」台に移転へ

「鳩スタ」台に移転へ

教習所跡 12月開業見込む

4月5日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook