「武家の古都・鎌倉」の世界文化遺産登録に向けた現地調査が、9月25日から27日にかけて行われることが決まった。イコモス(国際記念物遺跡会議)の調査員、王力軍(ワン・リジュン)氏が鶴岡八幡宮をはじめとする21の主な構成資産すべてを回る予定だ。調査後、2013年の6月から7月頃に開かれる第37回ユネスコ世界遺産委員会において登録可否が決まる。
調査にあたっての人員は、文化庁や県、鎌倉市などの職員ら20人程度の見込み。
資産等の説明は、文化庁や県の職員が中心に行うことになっているが、鎌倉市の世界遺産登録推進担当では「どんな質問がなされるかわからない」として、「地元に関することは答えられるように国・県としっかり協力して臨みたい」と話す。
調査員は王氏一人。王氏は岩手県の平泉でも現地調査を担当している。
政府がユネスコに提出した推薦書内容の事実確認や、史跡の保存管理体制などを確認するとされており、例えば木造建造物であれば、消火設備の整備等も重要なポイントになるようだ。
世界遺産たる価値とは
文化庁作成の資料によると、鎌倉の世界遺産としての価値は、【1】新しい社会の仕組みと文化要素を含む武家文化が創出されたことを示す唯一無二の物証【2】「三方を山に囲まれ、一方が海に開く」稀に見る政権所在地の類型。この2要素に依拠している。
武家がつくった多くの社寺は、武家文化の創出及び発展の拠点になったとして、構成資産の中心に据えられている。また、鎌倉が約700年続いた日本の武家支配の仕組みをつくった最初の政権所在地という点も、重要な価値としている。
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