12月23日に海老名総合体育館(海老名市)で行われた第22回「全国高等学校選抜剣道大会神奈川県代表選考会」(県剣道連盟、県高等学校体育連盟主催)男子団体で鎌倉学園高校が、決勝で全国屈指の強豪校、桐蔭学園高を破って初優勝を飾った。同校は3月27日(水)、28日(木)に愛知県春日井市で行われる第22回「全国高等学校選抜剣道大会」に県代表として出場する。
この「全国選抜大会」は、高校総合体育大会(インターハイ)や国民体育大会(国体)と並び、高校剣道における主要な大会の一つ。
試合では先鋒・次鋒・中堅・副将・大将の5人が対戦。4分(準々決勝からは5分)内で3本勝負を行い、2本先取か、終了時点で1本数が多い方が勝ち。勝者数でチームの勝敗が決まる。
全国大会の県代表を決める「選考会」は122校によるトーナメント戦で行われ、鎌学高はシード校として2回戦から登場。11月の県新人大会個人2位の貝塚泰紀さん(2年)、3位の田村歩夢さん(1年)らを擁する同校は順当に勝ち進み、準々決勝で東海大相模高、準決勝で桐光学園高を撃破。決勝へと駒を進めた。
決勝の相手は、桐蔭学園高。昨夏の高校総体団体で全国制覇を果たした強豪校で、その時の県大会決勝でも敗れていた。
勝敗の鍵となったのは、1勝1敗1分けで迎えた副将戦。普段控えに回っている中川龍之介さん(2年)が2本を取って勝利。その後、大将戦で貝塚さんが引き分けたため、結果勝数2対1で鎌学高の初優勝が決まった。
狙うは悲願の高校総体
顧問の松原剛教諭(43)は、「2年生中心のメンバーで実力、経験値ともに十分なチーム」と話す。大将を務める貝塚さんは、「全国大会まであと2カ月。チーム力を高めて優勝を狙いたい」と意気込み、その先の最終目標である夏の高校総体出場を見すえた。
同校の剣道部は、学校が創立した1922年に誕生。68年には高校総体で準優勝するなど古豪として知られ、現在は24人が在籍。3年生が受験を控えるため、練習には1、2年生16人で励んでいる。顧問になって20年の松原教諭は、「部員同士で叱咤激励し、高め合っていけるチームを目指している」とし、指導では生徒の自主性を重んじる。
近年は、県上位に顔を出すものの、全国大会出場をなかなか果たせなかったが昨夏、当時主将だった西山晃平さん(3年)が個人戦で32年ぶりに高校総体へ出場。団体戦での出場が、同校の悲願となっている。
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