「神奈川県バリアフリー街づくり賞」の受賞団体が1月31日に発表され、横浜銀行鎌倉支店(市内小町)がテラスモール湘南(藤沢市)とともにハード部門を受賞した。
同賞は神奈川県が、誰もが安心して利用できる先進的な施設の整備やバリアフリー教育などの活動を2008年度から表彰しているもの。
横浜銀行鎌倉支店が、JR鎌倉駅東口を出てすぐの現在の場所に開店したのは1968年。その後、老朽化が進んだことから2009年7月から建て替え工事が行われ、11年11月に新店舗が開店した。
建て替えにあたって同支店では、大幅なバリアフリー化が進められた。高齢者の多い鎌倉という土地柄を考えて入口から店舗への段差をなくしたほか、通路には点字ブロックを設置。またATM1台の左右を約2倍に広げ、車いすやベビーカーを押しての利用もしやすい工夫がなされた。このほか着座式の記載台を設置し、階段には幅広で握りやすい手すりが取り付けられ、トイレはオストメイト対応のものとした。
さらに同社では、ハード面だけでなく接客などの「ソフト面」でもバリアフリーの取り組みを進めている。ロビーには他の店舗よりスタッフを多めに配置し、高齢者のATM利用などを手助けする。また助聴機や筆談のための器具も用意されているほか、「サービス・ケア・アテンダント」の資格を持つスタッフを配置している。
高松直志副支店長は受賞に対し「より良いサービスを提供できる環境であることを評価して頂いたことは光栄。今後はこの環境を活かして誰もが利用しやすい店舗づくりに取り組んでいきたい」と話していた。
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