「徳洲会体操クラブ」の選手による公開練習と、市民との交流会が2月16日、徳洲会スポーツセンターかまくら(市内梶原)で行われた。ロンドン五輪男子団体で銀メダルを獲得した田中和仁選手ら、トップ選手の迫力の演技に、参加者は息をのんだ。
この催しは、「鎌倉ゆかりのトップアスリートとの交流会」と題し、市と市体育協会が主催した。
1月に同クラブ監督に就任した米田功さんがマイクを使って選手の紹介や技を解説。同クラブに所属する選手8人が、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の演技を次々に披露した。
5月に全日本選手権を控えた選手たちは、大勢の観衆の前で演技をする貴重な機会ということもあり、本番さながらに「G」「F」といった高難度の技にも挑戦。同クラブキャプテンの田中選手が鉄棒で、これまでに1度しか成功したことがないというF難度の「伸身トカチェフ1回ひねり」(リューキン)を見事成功させると、会場は沸き上がった。
また、演技前に選手が平行棒に入念に滑り止めを塗ると、米田監督が「水や塩水、蜂蜜など選手によって塗るものが違う。バーの素材が違う日本と外国でも、塗り分ける」など、技以外についても解説した。
320人が参加
普段は見られないトップ選手の演技を見ようと、会場には親子連れを中心に市内外から約320人が参加。横浜市港南区の吉田和良さん(45)は「生の演技を見るのは初めて。すごい迫力」と驚いた様子。
練習公開後には、選手へ質問の時間が設けられた。「技の最高難度はいくつ」と質問した市内植木在住の村上遼馬君(11)は「質問は考えていた。どれぐらいまで難度があるのか気になった」と話した。
同クラブはアトランタ五輪後の1998年4月に創部。現在は9人の選手が所属している。
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