腰越地区でまちづくりに取り組む住民団体がこのほど、見どころや飲食店の情報を網羅した「ガイドマップ」を作成した。地域の魅力を知ってもらうことで地域活性化や新旧住民の交流のきっかけにしたい考えだ。
「腰越ガイドマップ〜江ノ電が走る漁港のまち」を作成したのは、「腰越まちづくり市民懇話会」(菅原俊幸代表)。
同団体は、高度成長期以降の開発により人口が急増した腰越地区において、新旧住民が交流する機会を設けるとともに地域の活性化を図ろうと、1997年に発足した。20人ほどの会員が所属し、これまでに神戸(ごうど)川(がわ)の清掃活動やまち歩きツアーの開催、腰越漁港を舞台とした「フィッシュ&ジャズ」などのイベントを企画、実施してきた。
会員の間でガイドマップ作成の話が持ち上がったのは約2年前。「旧市街などと違い、腰越地区を網羅した地図がない」という声がきっかけだった。
マップづくりに当たって地域で新たに会員を募集したところ、20、30代を中心に6人が参加。2011年の5月以降、月2回ずつ20回以上にわたって話し合いを続けてきた。取材や撮影は、会員が実際にまちを歩いて行った。
昨年5月にはいったんマップが完成したものの「手にした人がより面白く、ためになる内容にしたい」という声を受けて、作り直すことに。その結果、地域の歴史を「豆知識」として入れ、散策ルートや津波避難場所、トイレが利用できる協力店、30以上の飲食店の情報を網羅したマップが今月初めに完成した。
大きさはA2判を12面折にし、手に取りやすいサイズにした。費用はNPO支援かまくらファンドから助成を受けたほか、会費やこれまでのイベントの売上金を充て3千部を印刷。今月初めから「たじみや」(腰越中学校裏)やNPOセンター鎌倉、NPOセンター大船などで1部100円で販売が始まっている。
1日に40部以上が売れる日もあるなど、評判は上々のようだ。菅原代表は「より多くの人に手に取ってもらい、地域を歩き魅力を再認識する機会にしてほしい」と話している。
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