僕の名前は「ラウル」。ジャックラッセルテリアの雄（10歳）さ。今僕の肩書は七里ガ浜商店街にある「ラ・コッリーナ」という輸入雑貨店の店長なんだ。
ワンコを飼っている人が多い土地柄、お散歩帰りにお店に寄ってくれる人や、学校帰りの子どもたちにも「犬の店長さん」なんて呼ばれて、ちょっとした人気者なんだ。
１年くらい前かな。だんだん目が濁って見えづらくなってきた。ご主人様はすぐ病院に連れて行ってくれたけれど「遺伝性の網膜の病気」と診断されてしまった。今ではほとんど見えなくなってしまったけれど、もともとのんびり屋だし、あまり気にしていないよ。それよりも海からの風も爽やかな七里ガ浜は僕にとっても合っているみたい。
このお店はご主人様が会社を退職した後オープンさせた念願のお店だから、僕も張り切っているんだ。お店のレイアウトもすっかり覚えたし、お客さんの声を頼りに近寄っては「接客」しているよ。あと僕の背中の模様が、ディズニーのあのキャラクターに見えるんだって。会いに来て確かめてくれたらうれしいな。
（コメントは本犬（？）と飼い主の佐藤直之さん・敦子さん夫妻への取材をもとに記者が編集しました）
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