「高校生ファッションデザインアワード」で最優秀賞に輝いた 中南 佑理さん 鎌倉女学院高校2年
踏み出した夢への一歩
○…スカートに散りばめられたひし形模様や胸元の細かいデザイン。白と黒で描き上げたワンピースは大好きな映画『アーティスト』のイメージを込めて完成させた。その渾身の作品「サイレント映画」が7月27日、「第7回高校生ファッションデザインアワード2013」の最終審査で最優秀の文部科学大臣賞を受賞。「まさか自分が選ばれるなんて思ってなかったからびっくり。とてもうれしい」と朗らかに語る。
○…生まれも育ちも横浜。小学2年生から中学生向けのファッション雑誌を愛読し「ませた小学生でした」と振り返る。塾に行く途中の横浜駅に張り出されていた「ファッションデザインコンテスト」のポスターに惹かれ、「中学生になったら応募しよう」と決意。中学3年になって「ヨコハマファッションアワード」への挑戦を果たした。
○…2年連続でデザイン画審査は通過するものの、実際に服を制作する本選では好成績を残せなかった。苦手な縫製に頭を抱えていた時、主催する服飾系専門学校の学生が作品制作の手助けを行う「高校生ファッションデザインコンテスト」の存在を知った。見事予選を通過し、本選へ進出。サポートの学生の「ひし形を立体にしたいならエアホースを使おう」といった助言を元に完成させた作品は想像以上の仕上がりに。「目から鱗だった。もっと立体の勉強をしなきゃ、と痛感した」と話す。かねてから胸に秘めていた「高校生の内に絶対グランプリ受賞」という目標を達成し「デザイナーという夢へ一歩を踏み出せた」と目を輝かせる。
○…洋服の魅力を「人の個性が現れるところ」と語る。興味関心は芸術やミュージカル、海外と幅広く「進学して服飾以外の色々な事も学びたい」と意気込む。「目標は世界で活躍するデザイナー。憧れのレディー・ガガさんと対談できるくらいになれたら良いな」。夢のデザイン画はすでに出来上がっている。