任期満了に伴う鎌倉市長選挙は、10月20日告示、27日に投開票が行われる。現在、立候補を表明しているのは、いずれも無所属で、2期目を目指す現職の松尾崇氏(40)と新人でフリージャーナリストの岩田薫氏(60)の2氏。選挙期間中は市が進めるごみ処理問題や世界遺産登録への再挑戦、財政の健全化などについて、論戦が繰り広げられることになりそうだ。
現職の松尾氏は、市議会議員、県議会議員を経て2009年の市長選で初当選した。今回2期目を目指す。
市職員の人件費削減や事業の見直しなど、4年間の行財政改革の成果を強調した上で、「災害対策や財政健全化などに引き続き取り組みたい」とする。
ごみ処理問題については「家庭系ごみの戸別収集・有料化は発生の抑制策として必要」として、事業系ごみの手数料改正などと合わせ推進する考え。教育面ではいじめ防止条例の制定や中学校給食の導入を目指すほか、開発規制の強化による緑地等の保護、防災対策の充実、ITを活用した地域活性化などを主な政策として掲げる。
新人の岩田氏はフリージャーナリストとして雑誌編集などに携わる一方、1991年から軽井沢町議を1期務めた。
「松尾氏が4年前にマニフェストで掲げた行財政改革は一向に進んでいない」と現市政を批判。ごみの戸別収集・有料化については「5・2億円のコストがかかる一方で削減は3千トンが限度。他市に焼却を依頼しながら、新たな施設の建設を急ぐべき」と反対の姿勢を打ち出している。
また土地開発公社の廃止や各種委員の報酬を現在の月額制から日当制に改めるなどして財政再建に取り組むほか、緑地や歴史的遺産を保護するための開発規制の強化を主な政策とする。
現状では2氏のほかに立候補の動きはなく、現職と新人による一騎打ちとなる可能性が高い。
立候補予定者に独自アンケート
タウンニュース社では、同市長選に立候補を表明している2氏に、主な政策やまちづくりへの考え方、観光振興策、人柄などについて11項目にわたる独自のアンケートを実施した。タウンニュース政治の村で回答を公開している。URLは下記。
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