市内台3丁目付近から大船3丁目に向けて架かる「大船立体」が、2014年3月末をめどに暫定開通する。市管理の「小袋谷跨線橋」の老朽化に伴い県が整備を進めてきたもので、立体完成までの残り数年は歩行者スペースのない「仮橋」が用いられる。
「小袋谷跨線橋」は日本で最初の自動車専用道路として1931年に設置され、85年に市道となった。建設から80年以上が経過し、老朽化や道幅の狭さなどが問題となっていた。市は橋脚の補強や一般大型車の進入規制などの対策をとり、橋の使用を続けてきた。
設置が進んでいる「大船立体」は、県の都市計画道路「腰越大船線」(延長約6・3Km)の終点部に位置し、接続する道路と一体で整備される。大船消防署付近にできるT字型の(仮称)大船3丁目交差点と、鎌倉武道館前へとつながる(仮称)台3丁目交差点を結ぶ約370mを整備する計画だ。完成すると現在の橋と比べ2倍以上の幅となり、3・5mの歩道も設けられる。
2002年に事業化して以降、県は工事を段階的に進めてきた。14年3月末までに「1期施工」が完了する予定で、「大船立体」が暫定開通する。既存の跨線橋を撤去し新しい橋を建設するスペースを確保する工程などがあるため、台側からJR横須賀線を跨ぐ付近までは「仮橋」での供用となり、立体の完成までにはあと数年かかる見込み。
県藤沢土木事務所道路都市課によると「仮橋」は既存の橋よりも道幅は広がるが、歩行者スペースはないという。「仮橋」供用期間は、台側からの経路は現橋とほぼ変わらず、湘南モノレール富士見町駅前の市道大船西鎌倉線につながる。
台側では、現在の橋から「仮橋」に切り替える作業のため、工事箇所を迂回する「切回し道路」が建設され、2月中旬から1カ月程度使用される。小袋谷側では、遮音壁や舗装、交差点改良工事が進んでいる。
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