耐震強度不足を理由にレイ・ウェル鎌倉(勤労福祉会館)が閉館となって約4カ月が経過した。同館に常設されていた3施設のうち、「鎌倉市休日急患歯科診療所」が4月6日、(一社)鎌倉市歯科医師会事務局内に開所した。市によると、同診療所は暫定的なもので、今後も移転先を探していく方針だという。
休日急患歯科診療所は市が歯科医師会に委託し、運営する施設。日曜や年末年始、大型連休といった市内の歯科医院の休診日に、急患を診察する場として市民に利用されていた。しかし昨年11月、入居していたレイ・ウェル鎌倉が耐震強度不足を理由に閉館し、同診療所も閉鎖を余儀なくされていた。以後、電話受付のみ歯科医師会で行い、藤沢市や逗子市など近隣市町村の診療所を案内していた。
今年に入り、歯科医師会の事務局(大船2の21の11プレジール2階【電話】0467・47・8119)内に施設を暫定的に開所することが決定。3月半ばには工事が終了し、4月からの開設となった。診療所の面積は以前の半分になり、障害者対応が困難なことなどから移転先は継続して探していくという。市市民健康課は「機能面には不足がある。早急に移転先をみつけたい」と話す。
2施設も移転へ
レイ・ウェル内にあった残り2施設も移転の検討が進められている。地域でのニーズに合わせて育児の援助を希望する人と支援できる人をマッチングする「鎌倉市ファミリーサポートセンター」は昨年12月、玉縄青少年会館に事務所を移し事業を継続。「正式な移転先は検討中」としている。育児相談を受け付ける「大船子育て支援センター」は現在閉鎖中で、業務は深沢子育て支援センターで代行している。移転先として小坂子ども会館の1階が検討されており、今年度中に開設される見通しだという。
レイ・ウェル鎌倉は昨年10月末に市が実施した耐震診断の結果、耐震強度不足が判明し、11月末に閉館となった。市によると、建物は解体する方針という。
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