一輪車の世界大会で優秀な成績を収めた 出口 まゆ子さん 鎌倉女子大学2年 19歳
夢は「一輪車先生」
○…7月から8月にかけてカナダ・モントリオールで行われた国際一輪車競技大会19歳〜29歳女子の部で、50m片足走行と30mタイヤ乗り走行で優勝、100m走とペア演技で3位と4種目で入賞するという輝かしい成績を残した。「うれしかったけれど、力を入れていた個人演技が4位で表彰台にあと一歩届かず悔しい。弱点を克服し、2年後の大会で優勝を目指したい」と前を見据える。
○…通っていた幼稚園で一輪車と出会った。毎日夢中になって遊んでいたところ、卒園時に「茅ヶ崎一輪車協会湘南支部」に誘われ入会。自宅がある藤沢市から週2、3回、練習場に通った。「色々な技が出来るようになるのがとにかく楽しかった」と振り返る。小学2年で全国大会、4年で世界大会に挑戦。中学生になり演技プログラムを自分で決めるようになると「オリジナルの表現をしたい」と新技開発に打ち込んだ。中学3年時の世界大会ではソロ演技と100m走で優勝。「『ジャンプアップ』という走りながら飛ぶ技に回転やひねりを加えるのは世界で私だけ。これが強み」と誇らしげに語る。
○…小学生から大学生までが所属する同クラブ。中学時代、上級生の大半が進学などを理由に退会してしまった時期があった。4人兄弟の末っ子で、クラブでも上級生を頼ることが多かったが、「今まで助けてもらったから、今度は自分がお姉さんにならなくては」と後輩の指導にも取り組むように。「チームのまとめ方など、日々勉強。今は後輩たちと練習できることが楽しい」と笑う。
○…クラブでの経験から「子どもに関わる仕事をしたい」と思うようになり、鎌倉女子大学児童学科に進学。児童文化部に所属し児童館で人形劇のボランティアを行うなど、充実した大学生活を送る。「幼稚園か保育園の先生になるのが目標。子どもたちにも一輪車の楽しさを教えたいな」と柔らかい笑みを浮かべた。