鎌倉市議会は昨年12月19日、本会議を開き、「洲崎陣出の杜の会」(徳増元治代表)が提出した、深沢地区で進む再開発計画の「土地区画整理事業と地区計画の見直し」を求める陳情を採択した。
同会はJR大船工場跡地を中心とした約32・6ヘクタールで進む再開発計画に対し、住民の立場からまちづくりの提案を行っている団体。今回の陳情では「現在進む計画は市民から提示された意見、要望が反映されておらず、歴史、風土、景観などの地域特性も生かされていない」として、「開発計画の早急な見直し」と「深沢地区まちづくりの早期実現を図るための体制づくり」を求めた。
同会は昨年6月の市議会定例会にも陳情を提出したものの、継続審査となったため論点を絞り込み、再提出したという。
陳情が付託された建設常任委員会では、委員から「現行計画は高齢化や人口減少など時代の変化に十分対応していない」「掲げられている『ウエルネス』というテーマで本当に魅力あるまちづくりができるか疑問」などとして、陳情の趣旨に賛成し計画の見直しを求める意見が出される一方、「地権者から早期の計画実現を望む声もある」「新ごみ焼却施設の候補地となっていることもあり、話し合いを続けるべき」として継続審査を求める意見などが出された。採決の結果、賛成多数で採択された。
同会では「今後も行政などに提案を続けるとともに、市民の関心を高めていきたい」としている。
鎌倉版のローカルニュース最新6件
|
台湾への募金箱設置4月19日 |
|
|
|
鎌倉山かるた会 大会で躍進中4月19日 |