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鎌倉版 公開:2015年1月16日 エリアトップへ

『鎌倉遠足』を編集した 名取明香(はるか)さん 東京都在住 20歳

公開:2015年1月16日

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遠足で鎌倉知る機会を

 ○…「中学生でもしっかり理解できる鎌倉のガイドにしたかった」と昨年末、学習補助教材『鎌倉遠足』を完成させた。図や表を用いた見やすく分かりやすい丁寧な作りが評判を呼び、売上も好調。宣伝のため設けたフェイスブックのページには2千以上の「いいね」がついている。「こんなに多くの方に応援してもらえるとは思ってなかった。この本を手に、充実した鎌倉の旅を楽しんでほしい」と笑顔を浮かべる。

 ○…宮城県塩釜市生まれ。3歳で東京に移ってからも祖父母に会いに宮城を度々訪れており「いつも遊びに行くのが楽しみだった」と振り返る。高校1年のとき東日本大震災が発生。「何も考えられないくらいの衝撃」を受け「このまま気楽な学生として過ごしていいのだろうか」と悩んだ。結局、大学へは進学せずアルバイトをしながら進路を考え直すことにしたという。

 ○…高校の卒業式直後の一昨年3月、父とともに震災復興を祈願する長谷寺の「万灯会」に参加した。その時、幕府終焉の地となった腹切りやぐらを観光。「初めて歴史の本質を垣間見た気がした。何度も鎌倉に来ていたのに私は何も理解できていない、と気づかされた」という。「意味のある遠足を提供できれば」とガイドの制作を決め、何度も鎌倉に足を運んで『鎌倉遠足』を作り上げた。「幕府には平家も大きな役割を果たしていた」など新たな発見も。「歴史を知れば知るほど、先人たちに感謝の気持ちが生まれた。視野が広がったと思う」と語る。

 ○…鎌倉遠足の販促と小学生放課後教室のアルバイトと忙しい日々を送る。中学生までサッカーに打ち込んだ経験を活かし、フットサルを子どもたちに教えることもある。「子どもとの触れ合いは柔軟な視点を思い出させてくれる良い時間」と笑う。「次は東京遠足を制作したい。若い人が気軽に歴史を語り合える空気を作れれば」。揺るぎない瞳は未来を見つめる。

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