腰越地区に広がる広町緑地が4月1日、都市公園として開園した。2003年から市と市民団体などが協働で保全活動等を行ってきた同緑地。このほど事務所や園路、広場が整備され、新たな一歩を記した。
都市公園は都市公園法に基づいて地方公共団体が整備・運営するもの。正式に開園したことで、管理者である市が動植物の持ち込みや持ち出し、火気使用の禁止、ゴミの持ち帰りなどのルールを設定、利用指導を行っていく。
開園に先立ち管理事務所棟や電灯、看板、散策路などが整備された。管理事務所棟には年末年始を除きスタッフが常駐。案内や救護など来園者の対応にあたるという。また、トイレも設置され、運営時間の午前8時30分から午後5時15分まで利用できる。
行政・市民が協働で保全
広町緑地は市の南西部、腰越地区に広がる大規模樹林地。1970年代に宅地開発の計画が持ち上がったことから、保全をめぐり様々な議論がされてきた。
市は2001年に改訂した「鎌倉市緑の基本計画」に基づき同緑地を都市林として保全を図ることを決定。2003年から用地取得を進め、NPO法人鎌倉広町の森市民の会など、市民活動団体と協働し保全活動を行ってきた。
当初、都市公園の運営は指定管理者制度の導入により民間に委託される予定だった。昨年8月には公募がおこなわれ、応募した団体は「市民の会」のみだったが、財政基盤の弱さや公園管理実績の乏しさなどを指摘され、市が直接管理することが決まっていた。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|