「コントラクトブリッジ」(通称ブリッジ)を御存じだろうか。日本では少し馴染みが薄いが、「トランプゲームの王様」とも呼ばれ、世界中に愛好者がいる。最近では「頭を使うから記憶力アップになる」とシニア世代を中心にプレーヤーが増加中。県内でも有数の拠点が大船駅近くにあると聞き、訪ねることにした。
大船駅笠間口を出てすぐの雑居ビル3階は、静かな熱気に包まれていた。ここは特定非営利活動法人「大船ブリッジセンター」が運営する競技会会場。平日の昼間にもかかわらず、60人以上が真剣な表情でテーブルを囲む。
同センターの川岸秀男理事長は「4階も合わせると60テーブルがありますが、土日の競技会はほぼ一杯になる。都内や静岡からの参加者もいます」と話す。
同センターの前身は、1978年に地元の女性愛好家たちが立ち上げた「大船レディス」。その後参加者の増加などにともなって、2002年に特定非営利活動法人になった。現在会員は約140人。そのほとんどが退職後のシニア世代、8割が女性だ。中には90歳を超える人もいる。
ブリッジは4人でテーブルを囲み、向かい合った人とペアを組んで出し合った手札(トリック)を取り合うゲーム。勝利のためには記憶力や推理力、何よりパートナーとの意思疎通が欠かせない。同センター理事の中村澄代さんは「誰でも簡単に始められるが、奥が深くやり続ける限り進歩の余地がある」と魅力を語る。
ゲーム終了後はお茶やお酒を楽しみながらの「反省会」が開かれ、「ブリッジを始めて友人が増えた」という参加者も多い。
同センターでは「お正月三が日を除いてほぼ毎日」(川岸理事長)競技会を開催しているほか、レベルに合わせた講習会を開催し、普及に取り組んでいる。9月29日(火)には、初心者を対象とした「無料体験教室」を開催する(午前10時から正午まで)。参加者にはトランプのお土産も。
競技会や体験教室の問い合わせは同センター【電話】0467・48・2286へ。
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