御成小旧講堂や旧町立図書館、近代美術館本館棟の保存活用が決まった一方、北鎌倉駅裏トンネルは開削方針が決定。「後世に何を残していくか」が幅広く議論された2015年の鎌倉市。市議会9月定例会では白紙請求書問題などで1カ月近く空転する異例の事態となった。市図書館がツイートしたメッセージが全国的な話題になったほか、玉縄中出身の杉崎成輝君が甲子園で東海大相模高校の優勝に貢献するなど、若者が羽ばたいた1年を振り返る。
【1月】
鎌倉青果(株)が「鎌倉いちばブランド」のロゴマークを発表。梶原にある鎌倉青果地方卸売市場で扱われる農産物に貼られる。
旧町立図書館解体方針を受け、市民団体「図書館とともだち・鎌倉」が再考を求め活動開始。
【2月】
第69回市町村対抗かながわ駅伝で鎌倉市が8位に。32年ぶりのひと桁入賞。
【3月】
県が保有していた山ノ内の古民家「明月荘」で火災。母屋と茶室が全焼した。
一般社団法人鎌倉同人会が創立100周年の祝賀会。「次の時代に志をつないでいきたい」と山内静夫理事長。
世界7大陸最高峰からのパラグライダーによるフライトに挑戦している大町在住の浅野暢来さんがオーストラリア最高峰からのフライトに成功。
【4月】
県議会議員選挙で中村省司氏と早稲田夕季氏が無投票で当選。鎌倉市で戦後初。
腰越地区に広がる広町緑地が都市公園として開園。管理事務所棟などが整備された。
新ごみ焼却施設の候補地が山崎浄化センター内に。市は「下水処理場と連携することで災害時のエネルギー活用など重視」と説明。 市が北鎌倉駅裏トンネルを通行禁止に。
【5月】
第12回大船まつりで映画仮装パレード初開催。約160人がコスチュームに身を包み、街を練り歩いた。
湘南モノレール(株)が、地域交通事業の活性化を支援する(株)みちのりホールディングスの傘下に。バリアフリー化を進め、観光客の利用促進を目指す。
【6月】
東京五輪・パラ五輪のセーリング競技会場が江の島に決定。
前川綾子氏が鎌倉市議会初となる女性議長に就任。
鎌倉を舞台にした映画『海街dairly』が公開。
【7月】
海開き。砂浜での飲酒や音響機器の使用を禁止し「家族連れが楽しめるビーチ」目指す。
市が御成小旧講堂を学校施設として保存・活用することを決定。
ふるさと納税制度で、鎌倉彫などの返礼品用意。
【8月】
市が北鎌倉駅裏トンネルの開削方針を決定。
市立玉縄中学校出身の杉崎成輝君が甲子園で活躍。東海大相模高校45年ぶり2度目の優勝を牽引。
「つらいなら図書館へ」とつぶやいた市図書館のツイートに共感広がる。全国的な話題に。
【9月】
市が旧町立図書館の保存・活用を決定。
イトーヨーカドー大船店横にあった「寅さん」と「美空ひばり」のタイル壁画が撤去。松竹(株)の倉庫に保管されることに。
県立近代美術館・鎌倉館の本館棟を保存へ。鶴岡八幡宮は「文化的施設として多くの人が利用できる場にしたい」
【10月】
市が新ごみ焼却施設の候補地にした山崎浄化センターの周辺住民らが反対組織発足。
長谷寺宝物館が観音ミュージアムとしてリニューアルオープン。
湘南モノレール(株)の社長に商社出身の尾渡英生氏が就任。「物流畑の経験活かし、より便利なモノレール目指す」
松尾市長が燃やすごみの戸別収集を18年度内に全市で実施する方針を表明。
【11月】
鎌倉市議会9月定例会が閉会。期限切れワクチンや白紙請求書問題などを受け約1カ月休会した末に、一般質問を途中で打ち切り、3人が質問を取り下げる異例の事態に。
鎌倉ゆかりの企業経営者や有識者、宗教関係者らが(株)鎌倉を設立。民間ならではのスピード感で地域の課題解決やブランド力アップ目指す。
1月に白紙となった由比ガ浜4丁目テニスクラブ跡地の開発計画が再浮上。商業施設の規模を半分程度に縮小し、マンションを建設する計画に。
【12月】
耐震強度不足で一昨年に閉鎖されたレイ・ウェル鎌倉(小袋谷)の売却先がマンション分譲などを手がける三信住建(株)に決定。
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