湘南モノレールの目白山下駅敷地内にこのほど、小規模保育施設が開園した。同社が敷地の提供、施設の建設を行い、地元NPOが運営を担うもの。駅敷地内に子育て施設ができるのは初めてで、関係者は「沿線地域の利便性向上につながれば」と話している。
小規模保育施設「てつなぐ腰越保育室」が1月12日、湘南モノレール株式会社(尾渡英生社長)の所有する目白山下駅敷地内に開園した。運営するのは、市内を拠点に子育て支援に取り組む特定非営利活動法人てつなぐワークス(小山田誠二郎代表理事)。遊休地活用を模索していたモノレール社と、地域で子育て支援のできる場所を探していた同法人の間を地元不動産会社が取り持ち実現した。
同社は当初、土地だけの提供を予定していたが、地域貢献の一環として施設も建て、同法人に貸与している。敷地内に保育施設を建てたのは初めて。総務部次長の土田祐二さんは「沿線は自然豊かで子育てにぴったり。より良い環境作りに貢献できれば」と話す。
市内で3施設目
小規模保育施設とは、待機児童の解消などを目的に2015年4月から始まった制度で、0―2歳児までが対象。国の認可事業に位置付けられており、少人数の保育できめ細やかに子どもの様子を把握できることが特徴だ。
市内で小規模保育施設の認可を受けているのは、常盤の「まんまる保育室」と岩瀬の「保育室ハピネス」で、「てつなぐ腰越保育室」は3施設目となる。
代表は男性保育士
運営する特定非営利活動法人「てつなぐワークス」の代表理事を務めるのは横浜市在住の小山田誠二郎さん(32)。市内で3人目の男性保育士として市立腰越保育園に7年間勤め、「民間から子育て支援をしたい」と2014年12月、同法人を立ち上げた。
施設のスタッフは10人。その多くが元の職場である腰越保育園を定年で退職した人たちで「経験豊かで、安心して任せられる」と話す。さらに、同園と連携して3歳児クラスに入所するための枠を確保しているため、子どもが成長してからの預け先を心配する必要がないのも特徴だ。
小山田さんは「腰越地域は保育施設が少なく、他の地域に比べて待機児童が多い。腰越保育園とうまく連携できてうれしい」と話す。
同社は「沿線地域の利便性向上に向け、駅舎のバリアフリー化にも取り組んでいく」と話した。
問い合わせは【電話】0467・81・3357同保育室、保育の申し込みは【電話】0467・61・3892市保育課保育担当へ。
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