1964年の東京五輪開催時に、来賓用クルーザーとして建造された「木造帆船やまゆり」。昨年9月にエンジンが故障し、入れ替えや船体の修繕が喫緊の課題となっている。維持管理する「NPO法人帆船やまゆり保存会」(中村満夫理事長)は、インターネットを通じて広く支援を募るプロジェクトをスタートさせた。
エンジンが壊れたのは、江の島がセーリング会場に決まり、「2度目の五輪へ」と意気込んでいた矢先だった。陸揚げするとスターターは焼け焦げ、船体尾材の太さ30㎜のボルトも針金ほどの細さに腐食していた。調べると修繕費は350万円にも及ぶことが分かった。
「会費や寄付だけでは到底足りない」と考えた保存会の会員らは、インターネットを通じて個人や団体、企業から広く資金を募る「クラウドファンディング」の利用を決めた。
すでに1月12日から専用ページで資金募集がスタートしており、2月29日までに80万円を目指す。寄付金額は、1000円から50万円までの8コースを設定。金額に応じて、バッヂや体験チケットなどの返礼品もある。1月26日現在で集まった支援金は5万9000円(15人)。目標額に達しない場合はプロジェクトが不成立となり、支援金も入らないという。
同会は「すでに支援を名乗り出ている人の気持ちを無にしないために、また東京五輪で再び活躍するためにもぜひ皆さんの支援を」と呼びかけている。寄付はFAAVO(ファーボ)湘南【URL】https://faavo.jp/shonan/project/995で受付中。詳細は、同会【電話】0466・41・0307へ。
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