鎌倉市議会は現在26人の議員定数について、増減も含めた「あり方」の検討を進めている。1月30日には、市民から意見を聞いて今後の話し合いに活かそうというイベントを、鎌倉武道館と市役所で開催した。
当日の午前中、鎌倉武道館で行われた「意見聴取会」には市民13人が参加。まず明治大学の牛山久仁彦教授が「自治体議会改革と議員の役割」と題して講義を行い「地方分権で首長の権限が強まる中、議会に求められる役割も高まっている。議員定数は議会が機能を果たすための体制づくりとともに考えることが必要」と話した。
その後は市民と議員が同じテーブルを囲み、「ワールドカフェ方式」による話し合いが行われた。
市民からは「人口が減少するなか、議員の数がそのままというわけにはいかない」など、定数の削減を求める声の一方で「減らしすぎると市民の声が届かなくなるのでは」など弊害への懸念や「報酬を下げれば人数を減らす必要はない」として、現状維持で良いとする意見もあった。
また「増減を考えるための手がかりがない」など前提となる情報の少なさへの戸惑いや「議員が何をしているのか分からない。もっと積極的に情報発信をしてほしい」「行政の仕組みそのものを改革するべき」といった声もあった。
議会運営委員会の山田直人委員長は「定数についてだけでなく、議会や議員の活動そのものに対する市民の率直な意見を聞くことができ、参考になった」と話していた。
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