小学生によるジャズバンド「植木リトゥル・エコー・アンサンブル」が3月5日(土)、結成30周年を記念したコンサートを開催する。地域のイベントやジャズフェスティバルへの出演のみならず、数多くのプロミュージシャンとも共演してきた同バンド。今回はOB・OGもかけつけ、特別編成での演奏も行う。関係者は「多くの人に子どもたちの演奏を見てほしい」と意気込みを語る。
植木リトゥル・エコー・アンサンブルは1986年、開校2年目の市立植木小学校で教員だった勝田新さん(=人物風土記で紹介)らが呼びかけ結成された。
メンバーは小学4〜6年生の児童。現在は同校のほか、玉縄小、関谷小、小坂小から20人が週2回、植木小学校での練習に通う。
モットーは「楽しくカッコよく奏でよう!」。現在は勝田さんのほか、バンドの卒業生や過去に共演したミュージシャンら5人が指導にあたっている。ほとんどのメンバーが楽器を触ったことのない初心者で楽譜を読めない子も多いが、6年生になるとソロを弾けるまでに上達するという。
各地で演奏披露
結成した年から演奏会を開き、大船まつりなどの地域イベントに積極的に参加。「横浜ジャズプロムナード」「ジャズイン鎌倉」といったフェスティバルでも、大人顔負けの演奏を披露してきた。
小学生だけで編成されるバンドは全国的にも珍しいうえ、その演奏レベルの高さから、日本ジャズ界の大御所ピアニスト・世良譲さんや、スウィング・ジャズの世界的ピアニスト・カウント・ベイシーのジャパンツアーにゲスト出演したこともある。
勝田さんは「アドリブやノリを重視するジャズの自由な雰囲気は、子どもたちの自主性や積極性を育む。これまで続けてこれたのも、保護者や楽器屋さん、ジャズミュージシャンなど、多くの出会いと協力があったからこそ」と振り返る。
「卒業生も参加」
「植木リトゥル・エコー・アンサンブル30周年記念コンサート」は3月5日(土)、鎌倉芸術館小ホールで開催される。午後0時30分開場、1時開演。入場無料。
当日は3部制で、同バンドによる演奏はもちろんOB・OGと指導者による演奏や、全員が参加する大編成ビックバンドによる演奏も行われる。「A列車で行こう」「スウィングしなけりゃ意味がない」など、スタンダード曲を中心に18曲が披露される。
勝田さんは「次の10年につなげるためにも、子どもたちの迫力ある演奏を多くの人に聞いてほしい」と呼びかけている。
コンサートやバンド加入等についての問い合わせは【電話】0467・44・8705金子さんへ。
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