鎌倉を拠点に活躍した歌人・吉野秀雄(1902〜67)を偲ぶ「艸心忌(そうしんき)」が7月2日、市内二階堂の瑞泉寺で行われた。
艸心忌は吉野が亡くなった翌年に始まり、以降命日に近い7月第1土曜日に開催され49回目となった。
当日は同寺の大下一真住職による読経や親族による焼香の後、歌人で元編集者の来嶋靖生さんが「吉野秀雄と自然」をテーマに講演を行った。
来嶋さんは吉野の経歴とともに、自然を詠んだ歌を時代順に紹介。万葉集に強い影響を受けた初期の作品から、昆虫など小さな命に寄せた優しいまなざし、そして最初の妻・はつの死などを経て「歌に陰影が出るようになっている」などと解説。そして「吉野には短歌という形式に対する信頼があり、それに全力を尽くし命を懸けた生涯だった。もう一度、見直されるべき歌人だ」と話した。
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