8月5日に開幕するリオデジャネイロ五輪。同大会から正式種目に採用された7人制ラグビーの女子日本代表「サクラセブンズ」に、材木座在住の谷口令子(のりこ)選手(23)が選ばれた。7月21日には母校・北鎌倉女子学園で壮行会が開催され、「目標は金メダル。チームで心を一つにして戦うので、応援よろしくお願いします」と意気込んだ。
壮行会は北鎌倉女子学園の講堂で行われ、在校生たちが谷口選手を大きな拍手で迎えた。同校生徒会から「サクラセブンズ」のチームカラー、ピンク色に染め上げられた応援幕が贈られ、斉藤邦彦理事長は「谷口さんは学園初の五輪選手。これ以上名誉なことはない。活躍を期待しています」と激励した。
谷口選手は「中学、高校時代、陸上部で鍛えた足が今の強みになっている。チームとしての目標は金メダル。精一杯頑張ってくるので、応援よろしくお願いします」と笑顔で語った。
男子顔負けのプレー
父親の仕事の関係でアメリカに生まれ、4歳から鎌倉に住む谷口選手。競技を始めたのは小学校3年生の時という。
当時、「鎌倉ラグビースクール」(1975年に発足し、幼稚園児から中学生までの子どもたちが参加する鎌倉を拠点にしたチーム)に5歳上の兄が所属しており、試合を見に行ったことがきっかけだった。
「タックルを決める姿がすごく格好良くて、すぐに私もやりたいと思った」という谷口選手。関係者に頼み込み、同チーム初の女子選手となった。
男子に交じりながら中心選手として活躍するなど、すぐに頭角を現した谷口選手。「抜群に足が速くプレーにキレがあった。男子相手でも果敢にタックルする姿が印象的だった」と当時を知る木野高男専務理事は振り返る。
高校では陸上部で活躍する一方、都内の女性ラグビーチーム「世田谷レディース」に所属。理系特進クラスで大学進学を目指すなど、勉強でも手を抜かなかったという。
進学した東京学芸大学でもラグビー部に入部し、男子部員とともに汗を流しながら、プレーに磨きをかけた。卒業後は凸版印刷にスポーツ専従社員として入社、現在は埼玉県熊谷市を本拠地とする「アルカスクイーン熊谷」でウイングとして活躍している。
リオでの活躍誓う
今も材木座に住み、チームの練習や試合があるときには、泊まり込みで埼玉に向かうという谷口選手。トレーニングでは、地元の海岸を走り込むことも多いという。
自ら道を切り開くその姿は、後輩の女子選手にとっても大きな刺激になっている。壮行会には鎌倉ラグビースクールの現役選手たちも駆けつけ、中学3年の高橋沙羅さんは「谷口さんは憧れの人。身近な先輩が日本代表に選出されて心からうれしい。強烈なタックルをきめる姿を楽しみにしています」とエールを送った。
谷口選手は「怪我でアジア予選に出場できなかった悔しさをリオで爆発させたい」と活躍を誓った。
サクラセブンズの初戦は8月6日(土)、カナダ戦。
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