段葛が装い新たになったほか、高徳院の大仏も約半世紀ぶりの保存修理を行うなど、名所の改修に注目が集まった2016年。4月には稲村ガ崎で下水管が破損し、約1カ月間下水を海に放流。また、逗子市との境にあるトンネル付近でがけ崩れが、北鎌倉駅そばのトンネル抗口付近で岩石の剥落が発生するなど、インフラの安全対策が広く議論されることになった。8月のリオ五輪・パラ五輪では市内出身・在住の4選手の活躍に沸いた1年を振り返る。
【1月】
高徳院が半世紀ぶりの鎌倉大仏(国宝銅造阿弥陀如来坐像)保存修理を開始。
市内在住で歌人の尾崎左永子さんが「歌会始の儀」で召人(めしうど)を務める。
【2月】
腰越地域に広がる広町緑地の指定管理者が「鎌倉広町の森市民の会」と市公園協会の共同事業体「鎌倉広町パートナーズ」に決定。
井上蒲鉾店の「アカモクのさつま揚」が「神奈川なでしこブランド」に認定。
鎌倉ガーディアンズが被災地ツアーを実施。
【3月】
小学生ジャズバンド「植木リトゥル・エコー・アンサンブル」が結成30周年を迎え記念コンサート開催。
小町の鎌倉彫会館がリニューアルオープン。器に鎌倉彫を使うカフェを併設。
鎌倉大仏の保存修理が終了。さびは少なく免震装置の腐食や変形もなかった。
2014年11月から改修工事が行われていた段葛で渡り初め。
「カマキン」の愛称で親しまれた県立近代美術館鎌倉館が閉館。
【4月】
由比ガ浜海水浴場が国際環境認証「ブルーフラッグ」をアジアで初めて取得。
生活福祉課が保管していた現金約265万円が役所内で盗難被害にあったことを市が発表。同時に職員の杜撰な事務処理や現金管理も明らかに。
鎌倉市がまとめ、文化庁に申請していたストーリー「『いざ鎌倉』〜歴史と文化が描くモザイク画のまちへ〜」が日本遺産に。
稲村ガ崎で下水管破損。一時、鎌倉地域の約1万7千世帯分の下水を海に放流。
【5月】
山崎に湘南鎌倉バースクリニック開院。
清泉女学院音楽部がオーストリアで行われた国際合唱フェスティバルでグランプリを獲得。
稲村ガ崎の下水放流が約1カ月で止まる。
【6月】
光明寺で鎌倉アカデミア創立70周年記念祭開催。
由比ガ浜で古墳時代の箱式石棺墓が出土。見学会に3千人以上が来場。
【7月】
海開き。規制強化2年目で、「誰もが安心安全に楽しめるビーチ」目指す。
湘南モノレールが全線開通から45周年の記念イベントを開催。
鎌倉市文化財専門委員会が北鎌倉駅そばのトンネルが掘られた尾根を「文化財として価値を有する場所」と判断。
「日本のシンドラー」として知られ、鎌倉で晩年を過ごした外交官・杉原千畝さんの功績を顕彰する決議を市議会が全会一致で可決。
【8月】
北鎌倉駅そばのトンネル抗口付近で岩石の剥落が発生。
リオ五輪・パラ五輪開幕。鎌倉から女子バレー・島村春世さん、セーリング・宮川惠子さん、女子ラグビー・谷口令子さん、パラ卓球・伊藤槙紀さんが出場。
岩瀬の資生堂鎌倉工場跡地を三菱地所レジデンスが取得したことが明らかに。マンションや福祉施設が建設される予定。
【9月】
2014年から建て替え工事を行ってきた市立大船中学校が完成。新たな校舎で授業開始。
小坪海岸トンネル付近でがけ崩れ。建物に被害はあったものの、けが人はなし。約2カ月間通行止め。
ニューヨークに「鎌倉会」が誕生。第1回の会合には28人が参加した。
【10月】
観光案内所が移転。案内機能を拡充。
アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のメンバー、佐々木彩夏さんが1日鎌倉警察署長に。大勢のファンが詰めかけた。
市内在住の長谷川侑紀さんがベストジーニスト一般新人部門グランプリに。
市医師会が運営する産科診療所ティアラ鎌倉で2千人目となる赤ちゃんが誕生。
【11月】
写真界のアカデミー賞ともいわれるルーシー賞を受賞した笹本恒子さんに市から表彰状。市政功労者に。
鎌倉駅前交番が外国語対応モデル交番に。
【12月】
全議員にタブレット配布。12月定例会から運用。
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