市教育委員会はこのほど、市立中学校全9校に事前予約制の給食を導入すると発表した。民間業者が調理したものを、弁当容器に盛り付けて各校に配送するデリバリー方式で、11月から開始する。関係者は「子どもたちの食育や健康につなげたい」と話している。
鎌倉市では、市立小学校で1951年から給食を実施してきたが、中学校では家庭からの弁当持参に加え、63年から牛乳のみの配布を行ってきた。
しかし、近年の食生活の乱れや、偏った栄養摂取による生活習慣病の低年齢化といった問題の広がりから、市は2012年に検討委員会を発足。13年に「民間事業者による弁当箱を使ったデリバリー方式による導入がベスト」とする報告書が提出され、市が調整を進めてきた。
入札の結果、業務の委託先はハーベスト株式会社(脇本実社長、本社横浜市保土ケ谷)に決定。給食のほか、病院や各種施設での配食実績等が評価された。同社は現在、笛田リサイクルセンター近くに工場を建設中で、7月末をめどに工事を完了する予定。
アレルギーがあったり給食を希望しない生徒には個別に対応する。献立は市の栄養士が作成し、一食あたり330円を見込んでいる。給食費は前払い式で、スマートフォンやマークシートを使って予約申し込みを行う。鎌倉産の食材を使ったり、けんちん汁といった郷土料理も提供していくという。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|