鶴岡八幡宮境内にある旧神奈川県立近代美術館鎌倉館本館が昨年12月22日、県から同宮に無償で譲渡された。今後の建物の活用について、同宮は「未定」としている。
昨年3月末に閉館した県立近代美術館鎌倉館本館は、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエのもとで学んだ坂倉準三の代表的な作品。戦後日本のモダニズム建築の傑作と評価されており、1951年に日本初の公立近代美術館として開館して以来「カマキン」の愛称で親しまれてきた。
鶴岡八幡宮との借地契約が昨年3月末に切れることから県は当初、建物を解体したうえで土地を返還する方針を示していたが、市民による署名活動などを受け2015年9月、本館のみ保存し八幡宮に引き継ぐことを発表。昨年12月15日に老朽化の進んでいた学芸員棟と新館の除却工事が完了したことを受け、同宮へ本館を無償で譲渡した。本館は11月に県指定重要文化財に指定されている。
建物の今後の活用について同宮は「現在のところは、まだ決まっていない」としている。
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