鎌倉市における昨年1年間の振り込め詐欺被害の実態が、このほどまとまった。それによれば前年に比べ、件数・被害額ともに微増。警察関係者は広報や金融機関との連携に力を入れているが、被害ゼロへのハードルは高い。
昨年1年間に鎌倉市内で発生した振り込め詐欺の被害は18件、被害額は約4761万円となった。
鎌倉警察署管内は10件(被害額約2619万円)で前年比2件減となったものの、大船警察署管内は8件(被害額約2142万円)で前年比5件増となり、全体では前年比3件増、被害額も約325万円増加した。
主な手口は、息子をかたって「会社の金が入ったカバンをなくした」などといって現金を振り込ませる「オレオレ詐欺」や、公的機関の職員になりすます「還付金詐欺」で、被害者の半数以上を70歳以上の女性が占めた。
両警察署では、最新の手口や対策についての知識を広めようと街頭キャンペーンなどの広報や金融機関と連携した「水際作戦」を実施。振り込む直前に被害を防いだ件数は35件に上ったが、被害ゼロへのハードルは依然高いままだ。
鎌倉警察署生活安全課の宮治泰三さんは「詐欺グループは声を残したがらないので、ぜひ留守番電話機能を利用して」と防止策の徹底を呼びかけている。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|