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鎌倉版 公開:2017年3月3日 エリアトップへ

4月9日に初のソロリサイタルを行うピアニスト 和田 華音さん 手広在住 20歳

公開:2017年3月3日

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「音楽の物語性伝えたい」

 ○…昨秋、オランダで行われた「第9回エンスヘーデ若い音楽家のための国際ピアノコンクール」で見事1位に輝いた。4月9日には鎌倉生涯学習センターで「凱旋公演」となるソロリサイタルを開催する。当日はショパンの人気曲からコンクールで絶賛されたラフマニノフのソナタまで、全7曲を披露する。「気軽に楽しんでもらえるよう、バラエティに富んだプログラムにしました」と微笑む。

 ○…ピアノ教師だった母の影響で、3歳の時初めて鍵盤に触れた。地元のコンクールで1位になるなど、その才能は徐々に花開いていたが「当時はなんとなく続けていました」と振り返る。意識が変化するのは中学1年生の時。ショパンコンクールの様子を収めたCDを聴いたことがきっかけだ。「2005年に優勝したブレハッチの演奏では、弾き終るや否や拍手が沸き起こった。こんなにも人を感動させることができるなんて凄いと素直に思いました」。本格的に音楽を学ぶため、東京芸術大学音楽学部附属音楽高校へ進学。現在も同大学に在学中だ。

 ○…高校、大学では、コンクールで思うような結果が残せない時期が続いた。「評価されやすい曲」を選んで臨んだ昨夏のコンクールでは「曲に込められた心情を理解できていない」と審査員から辛口の評価。しかしこのことで「勝つためではなく、自分がやりたいように弾こうと吹っ切れました」。2カ月後のオランダでは「大好き」というラフマニノフを思う存分響かせ、1位になった。「うれしいのと同時にほっとしました」と笑顔を見せる。

 ○…夢はプロの演奏家だが「今はきちんとそれを口にできる自信はありません」とはにかむ。それでも「どんなかたちであれ、音楽には一生携わっていきたい。難解に思われがちですが、クラシック音楽が持つ物語性をより多くの人に伝えるために、自分自身がたくさんの経験を積みたい」と強い眼差しで語った。

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