特定非営利活動法人伝統木構造の会が主催する「座やまのべ研修会 鎌倉の昭和初期の住宅の保存と活用」が2月25日と26日の2日間、開催された。
これは、1935(昭和10)年に建売別荘として建てられ、現在は改装を経て個人の住宅となっている材木座の「座やまのべ」を題材に、戦前の住宅建築に適した耐震性能評価や保存技術について学ぼうと開催されたもの。自分の暮らす街について改めて考えてもらおうと建築の専門家だけでなく地域住民の参加も受け付けた。
初日には「座やまのべ」の見学会が行われ、約50人が参加。その後、材木座公会堂で建築の専門家ら4人が座談会を行った。
進行役は(一社)神奈川県建築士事務所協会鎌倉支部長の梅澤典雄さんが務め、石川県金沢市における古民家活用法などが紹介された。質疑応答では、自らも昭和初期の家に住む材木座在住の男性が、修繕の大変さや他では味わえない住み心地を披露するなど活発な議論が行われた。
梅澤さんは「鎌倉らしい景観を残していくには、戦前の個人宅を住みつないでいくことが大切。専門家だけでなく、市民も巻き込んで取り組みを進めていきたい」と話していた。
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