JR北鎌倉駅の下りホーム大船側に4月5日、臨時改札口が設置された。
これは同駅に隣接する素掘りのトンネルで2年近く通行止めが続いていることから、地域住民や学生らの利便性を改善するため、鎌倉市が費用を負担し開設したもの。
同駅では2015年6月以降、朝の通勤・通学時間帯のみ仮改札が設けられてきたが、今回設置された臨時改札口は、利用時間を午前6時30分から午後9時30分までとした。「スイカ」などの交通系ICカードを利用しての入出場が可能で、ICカードがない場合は改札脇に設置された発行機から乗車駅証明書を受け取り、降車駅で清算する。ホームの通り抜けはできない。
松尾市長「安全対策18年度実施目指す」
市はトンネルの安全対策が実施され次第、臨時改札口を撤去する方針だが、安全対策工事の時期などは決定していない。
市は昨年11月、工学や文化財の専門家が、トンネルの安全対策と文化財的価値の両立について話し合う「検討委員会」を発足させた。これは文化庁などの「トンネルが掘られた尾根には文化財的な価値がある」という指摘を受けたもの。
同委員会は今年3月までに3回開催され、「トンネル内部を鋼板で補強する」とした仮設工事案を了承したほか、本設工事に向けた方針を決定。今年度は具体的な設計を進める予定だ。
ただ、仮設工事は地権者との交渉が長引き、実施のめどが立っていないという。
松尾崇市長は4月4日の定例会見で「地元の意見をできる限り早期にとりまとめて、18年度に本設工事を行いたい」と話した。
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