鎌倉版 掲載号:2017年4月21日号

「戦前の長谷」伝える絵本制作中 文化

加藤茂雄さんの話まとめる

原稿を披露する(左から)渋谷さん、加藤さん、伊東さん
原稿を披露する(左から)渋谷さん、加藤さん、伊東さん

 市内長谷に生まれ育ち、漁師でありながら「大部屋俳優」として数々の映画・ドラマ・舞台に出演している加藤茂雄さん(92歳)=人物風土記で紹介=が絵本『茂(しげ)さん―鎌倉長谷のむかしむかし』を制作している。戦前の長谷界隈の日常を今に伝えるこの作品。5月末までの出版を目指して準備を進めており、出版にかかる費用の協賛金も募っている。

 加藤さんは市内の網元「長四郎網」の分家の長男として1925年に生まれ、かつて長谷新宿と呼ばれた大通り(現在の県道32号線)の賑わいとともに育った。

 子ども時代を過ごした長谷の様子を生き生きと語る姿を見ていた友人たちが約5年前、「絵本を出版する会」を結成。紙芝居作家の渋谷雅子さんや画家の伊東雅江さんを中心に聞き取りを重ね、加藤さん自身がまとめたメモも参考に作品を作り上げた。

 絵本では男の子が生まれると浜で大凧をあげる習わしや当時の子どもたちの遊び、海水浴客でごった返す夏の賑わいといった、かつての長谷の日常が優しいタッチの絵で紹介されている。

 渋谷さんは「話を聞くたびに面白いエピソードが出てくるので、どれを載せるのか決めるのが大変だった。子どもにわかりやすい内容になるよう心がけました」という。

出版費用募る

 現在メンバーたちは5月末の出版を目指して週1回程度集まり、原稿の校正作業や打合わせを行っている。

 ただ、ネックとなるのが約55万円にのぼる出版費用だ。予定発行部数300部をすべて売り切ったとしても、「赤字」になってしまうため、加藤さんらは現在、協賛金集めにも奔走している。また、絵本を置いてくれるカフェや書店の募集のほか、予約販売の受付も行っているという。

 同会の世話人を務める市中央図書館近代史資料室の平田恵美さんは「鎌倉長谷の記憶遺産ともいえる内容になっている」と話し、加藤さんは「絵本を世に出して、かつての長谷の賑わいを後世に残したい」と意気込んでいる。

 絵本の予約申し込みや協賛金などに関する問い合わせは【携帯電話】090・3007・9025小泉さんへ。
 

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