鎌倉版 掲載号:2017年7月14日号

8月3日「ジャズと落語」に出演するジャズピアニスト

スガダイローさん

鎌倉市出身 43歳

意識超え観客に響く演奏を

 ○…気鋭の若手ジャズピアニストとして活躍する。8月3日には噺家・柳家小八氏との共演で「ジャズと落語」と題したライブを鎌倉生涯学習センターで開催。「鎌倉での演奏は久しぶり。地元は知り合いも多いし照れくさいけれど、鎌倉にふさわしい音楽をお届けしたい。気軽に楽しんでもらえたら」と話す。

 ○…藤沢で生まれ、小学校2年生で稲村ガ崎へ。4年生で始めたピアノが音楽への入り口となった。当初はクラシックを演奏していたが、中学時代に転機が訪れる。帰宅途中に大仏殿高徳院の近くを歩いていると、境内で野外ライブが行われていた。「何気なく演奏を聞いていたらすごく恰好よくて、衝撃を受けた」と振り返る。確認すると、演奏の主は日本を代表するジャズピアニスト・山下洋輔氏。以降はジャズの世界に「のめり込んだ」という。

 ○…七里ガ浜高校を卒業後、一度は東京農工大に進学。しかし大学2年生の時、山下氏が洗足学園にジャズコースを新設する、という話を耳にすると、音楽への情熱を抑えることはできなかった。同校に転じ師から様々なことを吸収した後、米・バークリー音楽大学に留学。帰国後は「スガダイロートリオ」「渋さ知らズ」などのバンド活動を行いながら、2011年にメジャーデビューした。小説家が読み上げる物語に合わせて即興演奏するなど、型破りなライブにも果敢に挑戦してきた。「演奏していると、音楽が自分の意識を超えてライブ会場を『独り歩き』することがある。その瞬間を追い求めているのかもしれません」と語る。

 ○…現在は逗子市在住。「都会にも住んだけれど、やっぱり自然が身近にある場所が暮らしやすい」と笑う。小学1年生の一人娘には「ピアノを教えるつもりはない」という。「誰かにやらされたことではなく、自分で見つけた好きなことに思いっきり挑戦して欲しい。それを応援したいですね」と目尻にしわをよせた。

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