若宮大路沿いに10月5日オープンした「タリーズコーヒー鎌倉鶴岡八幡宮前店」が「他のタリーズとはちょっと違う」と話題となっている。
米シアトル発のコーヒーチェーンとして有名な同店だが、店内は参道の石畳をイメージしたという床など、全体に和を取り入れたシックなデザイン。さらに奥に進むと、向かって右側の壁に、うつわや瓦の破片など、鎌倉時代の遺物が展示されているのが目に飛び込んでくる。
実は店が建っている場所には源頼朝の妻・北条政子の異母弟で、鎌倉時代初期に幕府で要職を歴任した北条時房らが屋敷を構えていたと伝わる。
現在のビルが新築される際に発掘調査が行われ、前述の遺物のほか、若宮大路に並行して設置されていた側溝の護岸を支える木材などが次々と発見された。
また店舗の横には、やはり調査で見つかった江戸時代のものと思われる井戸を再現。鳥居も設けられ参詣することもできる。
同社の知久和男さんは「もともと私たちは『コミュニティーカフェ』を標榜し、各地域で特性を生かしたお店づくりをしている。今回は鎌倉初出店ということで、この場所ならではの店舗にしたかった。コーヒーを楽しみながら、歴史に想いを馳せてもらえたら」と話す。今後はコーヒースクールなどのイベントも開催を検討中で「地域の皆さんにも気軽に足を運んでほしい」としている。
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