鎌倉大船ロータリークラブ(日向達藏会長)は10月26日、ノンフィクションライターの北村年子さんを招いた講演会を開催した。
これは同クラブが現在、「見えない貧困」問題への支援を検討していることから、ホームレスやいじめ問題に関する著作の多い北村さんを招いたもの。
北村さんはまず、最近の貧困について「失業やリストラ、介護、災害など真面目にがんばっていても自分ではどうにもならない事情で貧困に陥る人が多く、一度転落するとなかなか戻れない現状がある」と解説。また「『ホーム』は物質的な居場所以外に、自分に関心を向け尊重してくれる人がいる場所という意味もある。今は精神的なホームレス状態の子どもが多く、自尊感情が薄いために一度貧困状態になると復帰する力がない。そのことが現代の貧困をよりわかりづらくしている」とした。そして「皆さんが地域にいる子どもたちに声をかけ、意識を向ける『道親』になってほしい」と呼びかけた。
日向会長は「これからも勉強を続け、どのような支援が可能か探っていきたい」と話していた。
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