鶴岡八幡宮で11月30日、正月前の風物詩となっている破魔矢の奉製風景が公開された。
巫女たちが矢の先端に鏑をつけ和紙をまき、鈴を取り付けるなどして、手作業で破魔矢を製作。例年2月の節分後から年末までの期間で24万5千本を完成させるという。
この破魔矢は、同宮の創建と深いかかわりのある国宝「黒漆矢」の故事に因んだもの。平安時代、源頼義が京都の石清水八幡宮から守護として破魔弓・破魔矢を預かり、奥州でおこった前九年の役を平定。これを受け、由比ヶ浜に八幡宮を祀った際に、その弓矢を神宝として奉納した。これが「黒漆矢」とされている。
60cmの「破魔矢」は1千円、94cmの「破魔矢・大」は2千円。
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