映画『DESTINY鎌倉ものがたり』が明日12月9日(土)、全国ロードショーとなる。公開を前に鶴岡八幡宮で同宮初となる「奉納試写会」が開かれたほか、豊島屋や鎌倉ビール、江ノ島電鉄といった地元企業がコラボ企画をスタートさせるなど、作品の舞台となった鎌倉も盛り上げに一役買っている。
同作は、西岸良平さんが1984年に「漫画アクション」で連載を開始したロングセラー漫画(現在は双葉社の「月刊まんがタウン」に掲載中)を実写映画化したもの。同じく西岸作品を原作とした『ALWAYS三丁目の夕日』(2005年)の山崎貴監督がメガホンをとった。
物語は「人と人ならざるものが暮らす街」鎌倉を舞台に、ミステリー作家・一色正和とその新妻・亜紀子の愛を描いたもの。主役の一色正和を堺雅人さん、ヒロインの一色亜紀子を高畑充希さんが演じ、大仏や江ノ電、海岸線といった市民には馴染み深い風景が数多く登場する。
堺さんらがPR
映画公開を前に、11月21日には鶴岡八幡宮で奉納試写会が開かれた。境内での映画上映は、同宮の歴史で初めてという。
当日は舞殿近くに大型のスクリーンを設置。上映前には舞台挨拶が行われ、大石段から和服に身を包んだ山崎監督、堺さん、高畑さんが姿を現すと、集まった1千人の観客から大きな歓声が上がった。
堺さんは「映像技術を駆使して、本来の鎌倉と少し違う姿を表現しているが、地元の人にはその違和感も楽しんで欲しい」と話し、高畑さんは「序盤に海岸線を車で走るシーンではクラシックカーなど懐かしい車が周りにたくさん登場するので、注目してもらえれば」と作品をピーアールした。
企業コラボも続々
市内では地元企業による「コラボイベント」が次々と始まっている。
江ノ島電鉄は、東宝、双葉社と共同でスタンプラリーを実施している。
来年1月21日(日)までの期間中、江ノ電鎌倉駅、極楽寺駅、江ノ島駅、藤沢駅、小田急電鉄片瀬江ノ島駅、豊島屋洋菓子舗置石にスタンプを設置。6カ所すべてで台紙に重ね押しをすると絵が完成する仕組みで、スタンプ4色以上で参加賞としてオリジナルポストカード2枚が先着1万人に、6色全てを集めて絵を完成させると、コンプリート賞としてオリジナルアクリルキーホルダーが先着2千人に進呈される。景品の交換場所は豊島屋本店(12月30日(土)から1月8日(月)までは引き換え中断)。
また市内のクラフトビールメーカー鎌倉ビール醸造では、西岸さんの描き下ろしイラストをラベルに使用した「鎌倉ものがたりサイダー」を市内の酒店のほか、島森書店などで販売している(数量限定)。
同社は今村仁右衛門社長が原作の大ファン。双葉社の「鎌倉ものがたりフェア」にも10年以上前から参加しており「映画化をきっかけにより多くの人に作品を知ってほしい」と話す。
「鎌倉ものがたりバージョン缶」の販売を始めたのは豊島屋。原作漫画には「鳩サブレー」がたびたび登場するなど縁が深く、こちらも「鎌倉ものがたりフェア」に参加してきた。
現在は本店2階の「鳩巣ギャラリー」で、歴代のコラボ缶を展示しているほか、複製原画も販売している。
スタンプラリーの詳細は【URL】http://www.futabasha.co.jp/introduction/2017/kamakura/stamprally/で。コラボ商品については鎌倉ビール【電話】0467・23・5533、豊島屋【フリーダイヤル】0120・20・8102(お客様相談室)へ問い合わせを。
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