最新号:2012年2月 3日号
2010年7月30日号
○…全国各地の消防本部から選抜された救助隊員が日頃の訓練の成果を競い合う「全国消防救助技術大会」。予選となる関東大会「水上の部 複合検索」で22人中2位の成績を収め、8月27日に京都で行われる全国大会の出場権を得た。フィンを装着し、障害物を突破しながら水中に沈められたリングを検索して引き上げるという同種目。安全、確実、迅速の3つの要素が試される。「努力した分だけ結果がついてくる。日頃訓練してきた成果を出せれば」と本番を見据えている。
○…千葉県出身。幼い頃に水泳を始め、中学、高校と水泳部に所属した。消防士を志すようになったのは大学生の時。ライフセービング部の活動がきっかけだった。それまで自分のために続けてきたトレーニングや勉強が、他人の命を守ることに活かされる。そのことにやりがいと使命感を抱くようになった。「訓練も研修も、『人のため』の方がやる気が出る」。自分の能力向上が社会貢献へとつながる消防という仕事を選んだ。
○…警備第一課に所属し、海岸出張所に勤務。365日24時間態勢の通常業務に加え、大会に向けて3月からは1日2、3時間プールでトレーニングを続けている。休みの日もスポーツジムへ通い、公私共に運動を欠かさない。「体を動かすのが好きなんです」。奥さんと2人暮らしで、自宅にいる時は家事にも積極的に参加する。「(奥さんも)仕事をしているので、できる限り手伝うようにしています」と照れた表情を見せる。
○…全国大会に出場するのは今回で3度目。大会出場の意義は、そこに向かうまでの過程にあるという。「訓練が災害現場、特に条件が悪い中で活かされる」。常に現場を意識し、高いモチベーションで練習に励む。「個人種目であっても施設を借りたり、色々な人にサポートされている。それを常に忘れないようにしたい」。自己の研鑽が、多くの命を守るという何よりの恩返しになる。