心と魂の教育を一冊に 元教育委員長の青木照明さん 6月に新刊
茅ヶ崎市教育委員長を12年間務め、現在もボランティアの教師として小学校の教壇に立つ青木照明さん(83歳・共恵在住)が文芸社から『言霊が実現する瞑想読み〜愛と平和を目指す心と魂の教育』を出版。6月から書店に並ぶ。
1990年代から日本国語教育学会などの各学会で発表した論文をまとめた。本のタイトルは長年培われた自身の教育理念から行きついた言葉だ。
青木さんによると、魂の宿る言霊(ことだま)による心と魂の教育は、「言葉を心の目や耳で見たり聞いたりする瞑想読みにより実現するもの」だとし、「言葉の乱れが心や教育の荒廃につながる」と訴える。著書ではこれらの命題を軸に、4章構成で教育の真髄に迫っている。
青木さんは茅ヶ崎市内の小学校教諭、校長などを経た後、市教育委員長などを歴任。19歳から教育現場と向き合ってきた。その温厚な人柄は教え子だけでなく、多くの教員にも影響を与え、退職後も24年間にわたり市内小学校の国語の授業を担当してきた。
この授業は学校関係者らの要請を受け、ボランティアで行っている。83歳にしていまだ教壇に立ち続けるその原動力は、子ども達に心と魂の教育を伝えたいという想いから。青木さんは今回の出版にあたり「実はこの本は先生方に見てもらいたいんです。今の先生方は理論が中心となり、子ども達との触れ合いやつながりが薄くなりがちです。問題があるとすればそれは全て心の問題。心と魂の教育を目指してほしい」と話している。
著書は366頁、1600円(外税)。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>