藤稔(ふじみのり)が出荷開始 今年は日照不足などで収穫時期遅く
湘南を代表する葡萄種「藤稔」が収穫時期を迎えている。「藤稔」はゴルフボール大の大粒で種が無く、糖度が高いのが特徴。昭和54年に藤沢で「人々に喜ばれる葡萄」をテーマに生成され、その美味しさから湘南地域の人気品種となっている。
7種の果物を育てる観光農園「鈴木園」〔市内芹沢308・【電話】0467(51)0283〕ではもぎとり、直売、宅配を営み、藤稔が生成された当初から20年以上露地栽培で育てている。
藤稔はリピーターも多く、市場に出回ることの少ない稀少種。「今年は例年に比べ、日照不足や低温の時期があり、雨の影響も受けて収穫時期が遅れています」と同園の鈴木武勝さん(66)。時期は遅くなっているものの育ち自体は順調で、実の大きさや色づき、糖度は例年同様の自信作。現在は葡萄に袋をかぶせ、実を大きくする作業段階で、収穫を待つばかりの状態だ。
鈴木さんは「藤稔は湘南葡萄の大切なブランドです。だからその名に恥じない美味しくて安全・安心なものを育てています。今年も多くの消費者の方に食べて喜んでもらいたいです」と話す。
現在、市内で藤稔を栽培する観光農園は11園。各農園では育て方に違いがあり、温室栽培、雨よけ栽培、露地栽培の順に収穫時期を迎える。8月1日頃から順次収穫が始まっており(鈴木園では8月中旬収穫予定)、各農園の直売やもぎとりなどで1kg(2房ほど)あたり1500円で購入することが出来る。
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