公立中学武道必修化 市内全校が剣道継続 県内では8割以上が柔道
来年度から公立中学校で導入される武道必修化に伴い、4月以降、茅ヶ崎市内の全13校が武道の授業で剣道を実施する予定であることが分かった。一方、県全体でみると、公立中学校の8割以上で柔道を選択している。
市内の公立中学校は今年度、全校で剣道を実施しており、来年度以降も柔道を導入する予定はないという。
茅ヶ崎市役所学校教育指導課は、「市から各学校に剣道導入の推進などはしていない。学校がそれぞれの方針で柔道・剣道・相撲から選択している」と話す。
2004年には、横浜市の中学校で部活動中に柔道部顧問に技をかけられた生徒が、頭部に後遺症が残る怪我を負う事故が発生しているが、現時点で市内の保護者から柔道の実施を危ぶむ声は寄せられていない。
市学務課によると、今年度中に学校で発生した怪我(授業・部活含む)の件数を種目別に見ると、バスケットボールが最も多く、次いでサッカー・フットサル、野球と続く。剣道での怪我の件数は一ケタ台と比較的少ない(2月末現在)。
中島中学校の青木保夫校長は、「今後、柔道を行うとなると畳などの設備が必要となるため、以前から実施している剣道を来年度以降も行う予定」と話す。
県教育委員会保健体育課によると、今年度、県内にある全414校のうち柔道を選択している学校は356校(85%)、剣道73校(17%)、相撲4校(1%以下)となっている(重複含む)。多くの学校では、来年度も現在選択している種目を継続していく見通し。
県教委では、安全かつ円滑に武道の指導ができるよう教員向け講習会などを実施している。
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