茅ヶ崎で唯一の五ツ星お米マイスター 中丸 真一さん 新栄町在住 33歳
お米を深く知る楽しさ
○…精米から炊飯、食味など、米穀全般に関することを熟知する「お米マイスター」。現在市内でただ一人の最高位「5ツ星」の保持者だ。昨年の試験は東日本大震災の影響で東京会場が中止となり、大阪まで行って挑戦し見事合格した。「久々の受験勉強だったので達成感はありました。お米を扱う者として改めてしっかりした物を提供しようと、気が引き締まりました」
○…現在は新栄町の米穀店「中丸屋商店」5代目として仕入れなどを担当する。本格的に家業を継ごうと決心したのは2009年。大学卒業後は塾講師やゴルフ雑誌の営業、飲食業など転職を重ねていた当時、実家の経営が低迷。様々な選択肢の中で店の存続を請け負った。最初はコシヒカリ、ササニシキという言葉を知っている程度。「せっかく米屋で働き出したんだからって家族から勧められたのがマイスター資格の取得で、そこから(米について)学ぶ楽しさにはまってしまいました」。3ツ星に合格すると「全国にある知らない品種を食べてみたいし仕入れてみたい」と、より深い知識を求めて5ツ星まで辿り着いた。
○…休日などを活用しての趣味は料理作り。鮭の西京漬けや押し寿司、イカ飯、ペンネなど、和洋中問わずチャレンジしている。「誰かが食べてくれて”美味しかったよ”と言ってくれることが好きなんですよ。これはお米を販売している時の喜びと一緒」と大きな笑顔を見せる。
○…モットーの一つにあるのが「お客様が笑顔になれる瞬間を求める」。専門店で物を購入することは、スーパーなどで自ら選ぶ買い物とは異なる。「その場で精米したり、好みを伺ってそれにあったお米を勧めて信頼を頂いたり、喜ばれることで米屋の在り方やお米の理解を拡げていきたいですね」。究極の夢は塩むすびが売りになるような「おにぎりカフェ」を創ること。まだまだやりたいことは山ほど残っている。
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