イギリスなどを中心にイラストレーターとして活動する 森 麻由美さん 今宿在住 29歳
夢は世界に届く絵本作り
○…イギリスを中心にイラストレーターや翻訳家として活動してきた。今年5月には、Tシャツデザインのコンペ「グラニフ・アワード2013」で銅賞を受賞。受賞作品は、Tシャツとして6月から国内外で販売されている。イギリスが活動拠点になったのは父の転勤がきっかけ。高校3年生のころイギリスに転居し、現地の高校、芸術大学を卒業した。
○…子どものころから絵本が好きで、絵を描くのが好きだった。特にエリックカールの「はらぺこあおむし」が大好きで「子どもの頃自分でも青虫の絵本を描いたような記憶があります」というほど。10歳ごろから友達の影響で油絵を習い始めるも、イギリスへの転居がなければ芸術大学への進学は考えなかったという。「美術よりも外国語の勉強をしたかった。でもイギリスに引っ越した事で、英語の勉強は普段の生活で出来るようになったので」
○…画風は、作品によって全くと言っていいほど異なる。丸みを帯び、淡く色付けされた「のんびり」とした雰囲気の絵もあれば、黒を基調としたロックテイストの絵も。「画風は決めていません。大学に入るまでは『上手に描きたい』という思いが強かったけれど、今はその絵で『何を伝えたいか』を大切にしています」
○…今宿の実家には久しぶりの帰省となった。家族で暮らすのも数年ぶりで、先日の浜降祭には深夜から参加。「日本のお祭りが大好き。浜降祭は何度行ってもすごいですね。やっぱりイギリスのフェスティバルとは全然違います」と活き活きとした表情で語る。
○…今一番描きたい物を問うと「絵本です」と即答。小学生の頃からの夢は絵本作家。翻訳の経験を生かし「自分の作った絵本を日本語と英語に翻訳して作りたい。その方がメッセージが伝わると思うから」と夢は膨らむ。現在は「恰好良く言えば構想中」。世界各国の子どもたちに読まれる絵本を目指している。
|
<PR>