神奈川県議会議員 岩本一夫の 見聞(けんぶん)検分(けんぶん)㉛ www.iwamoto-kazuo.biz目と耳でしっかり確かめてから、考える。
6次産業って何だ?
農漁業など自然に根ざした一次産業、それを加工する二次産業、その商品を販売する三次産業。この一と二と三を足す、つまり一次から三次までを一括して行なうのが「第六次産業」だ。例えば、ハウスでいちごを栽培し、加工を施してクッキーを作り、店舗を構えて直売する、というものだ。で、その実態を検分した。
高座渋谷・ピュールアイでは、使わなくなっていた農地を利用していちごを生産し直販していたが、旬の時期以外は閉めていた店の活用を検討した結果、国や県が推奨している補助制度を受けて、思い切って第六次産業化を図ったと言う。イチゴの生産だけでも多くのノウハウが必要であり、やっと慣れたかなと言う時に、乾燥の技術、クッキーの作り方、ネーミング、包装紙や店舗のデザイン、宣伝など、新たな大量の課題をこなさなければならず、大変な思いをしたそうだ。
瀬谷の相沢良牧場では、穫れたての牛乳をソフトクリームにして販売している。店舗のすぐ裏には人なつっこい乳牛が沢山いて、子どもたちには格好の社会見学の場ともなっている。
産業の六次化は中間経費を省くため収益が増えると考えての「一次産業活性化」が狙いだ。しかし経験した事のない世界への挑戦であって莫大な投資も必要となり、行政が考えるほど甘くはない。助成金の出しっ放しでなく、最後までしっかりと支援するシステムが必要だと実感した。
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