3月29日、30日に開催される第2回茅ヶ崎さくら祭りの実行委員長を務める 加納 利春さん ひばりが丘在住 34歳
「あって良かった」を求めて
○…「街にあって良かったと思われる祭りにしたい」と、実行委員長を務めるさくら祭りへの思いを語る。茅ヶ崎を盛り上げたいという一心で、昨年に続いての重責を担う。「茅ヶ崎の諸先輩方が様々な催しを根付かせてくれた。我々のような若い世代も、自分たちの力で新しい風を呼び込むことが大切。それが、この街の未来にもつながるんだと思います」
◯…茅ヶ崎生まれの茅ヶ崎育ち。西浜高校時代には、全国大会に出場するほど卓球に打ち込んだ。だが、卒業後は幼い頃から好きだった料理を生きる道に決めた。飛び込んだ先は自衛隊。給養員として5年間、隊員の食事を作り続けた。大勢の人を満足させる大切さを学んだ後、大手外食店で中華料理を専門に鍋を振った。そして、独立の思いが芽生えてきた27歳の時に、世界一周旅行に出た。これが、転機となった。「それまでは、ノウハウを学んでから35歳で独立しようと思っていた。でも、海外ではお金もスキルもない人が生きるために起業する。自分も、まず起業して成長していこうと思ったんです」
◯…帰国後すぐに中華料理の加納食堂を設立。「うまくて、安くて、ボリューム満点」をコンセプトとした同店は人気を集め、6年で茅ヶ崎を代表する飲食店の一つになった。現在は市内に飲食店を8店舗展開する。唐揚げや中華、アジアンなど各店舗で扱う料理は様々だが、「さくら祭りと同じで、お客様に『この店があって良かった』と思われることが大切」と、一貫した経営哲学を語る。
◯…趣味は旅行。特に海外では「日本では当たり前のことが海外では当たり前じゃない。そういう点から学ぶことは多い」。様々な世界を見ることで、自身の成長につなげてきた。「成長していることが幸せなんだ」とは父の教え。「店の料理人が育ってきた。今後、料理の質をさらに強化していきたい」。店も自身も、たゆまぬ成長を続ける。
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